今回は,勉強の「目標」の立て方について説明します。
なぜ目標を立てるのか
そもそも,勉強の目標を立てるのはなぜでしょうか。
中学受験,高校受験,大学受験。
人によって中身や苦労は異なりますが,受験での合格というのは,日常生活でこなすタスクに比べて大変大きなものです。
一日や一週間など,短期間のうちになし得るものではありません。
誰でも,数ヶ月や数年間の勉強が必要となります。
しかし,努力が長期にわたればわたるほど,自身の将来というのは不安定になるものです。
人生というのは複雑ですからね。
カオスにおける力学のように,最初は小さなブレでも,最終的な状況は大きな違いが生まれます。
だからこそ,短めの期間で「目標」というものを定めるのですね。
1ヶ月ごと,1週間ごと,あるいは1日ごと。
時間的に細分化して,マイルストーンを定めます。
そうすることで,本来目指したかったルートから大きくそれることなく,努力(=勉強)を続けることができるんです。
「目標」が満たすべき3要件
では,勉強における(あるいは一般の)「目標」は,どういうものでなければならないのでしょうか?
私は,次のように考えています:
最終目標を達成しうるものであること
達成可能であること
達成度を測定可能であること
順に説明していきますね。
最終目標を達成しうるものであること
そもそも,最終的な目標に適合するものでなければなりません。
例えば,中学受験をするのに英語の勉強をしても,意味がありませんよね。
もちろん英語ができる小学生はすごいと思いますが,英語の勉強というのは本来のゴール(中学受験での合格)を達成する礎になっていないのです。
よって,「中学受験での合格」が最終的な到達点である場合,「英語の勉強をする」というのは不適切になります。
ゴールにたどり着くための目標になっていること。
見落としやすいですが,とても重要です。
達成可能であること
目標を立てるとき,日々(あるいは毎週など)そのマイルストーンに到達することを繰り返し,高みに登っていきます。
したがって,そもそも達成可能な目標でなければ意味がありません。
例えば,現在 TOEIC が 600点 である人が,1ヶ月以内に(次回の試験で) TOEIC で 900点 をとることを目標にしたとしたら,これはとても難しいです。
全力で取り組んで 600点 の場合,1ヶ月の努力で 900点 までもっていくのは現実的ではありません。
1ヶ月後は 650点,というのであれば納得です。
ゴールに到達するためには,各々の目標を達成できなければならない。
当たり前ですが,これも見落としがちです。
達成度を測定可能であること
目標に向けて努力をしたら,その目標を達成できたか否か評価しなければいけません。
3つ目の要件は,「達成度を評価できること」です。
例えば,期末試験で古文の成績が悪かったとしましょう。
そこで,今週は「古文の助動詞の活用を勉強する」という目標を立てたとします。
もちろん勉強すること自体は悪くないのですが,目標の立て方としてはよくありません。
「勉強した」かどうかは,どうやって判断するのでしょうか?
1分でも勉強したら,それは「勉強した」と言えてしまいますよね。
でも,1分の勉強ではとても助動詞のマスターなどできません。
このように,達成度を評価できないと勉強それ自体がどんどん曖昧なものになっていくのです。
この例の場合,「助動詞の活用表を1ミス以内で完全に埋められるようにする」という目標であれば,最後に確認テストをすることにより測定可能です。
まとめ
「目標」が満たすべき3要件について説明しました。
最終目標を達成しうるものであること
達成可能であること
達成度を測定可能であること
どれも超重要です。でも,意外と見落としやすいんですよね。
今後,勉強の目標を立てるときは,必ずこれらの点を意識しましょう!
